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感動あふれる遊覧飛行
12/15days
北海道ツーレポ1999 & Tips(改訂版)


●地面を走っているだけではわからないこともある

R241を阿寒から弟子屈に向かう途中,遊覧飛行の案内看板を発見。例によって,さっそく寄り道です。

日はまだ高かったけれど,時計を見ると午後四時半。遊覧飛行受付にて確認してみると,今日はあと一度だけフライトが可能とのこと。

空には雲ひとつないし視界は最高だし,こんなチャンスは二度とないかもと早速決断。たまたま途中の郵便局キャッシュサービスで財布の中味を補充しておいたのもプラス要因となりました。

コックピットをふくめた機内は軽自動車といい勝負。もちろんインパネの迫力は比較になりませんが。

エンジン始動ののち滑走路の端までタキシングののち,スロットルを大きく開けて滑走開始。フワリと離陸すると,あとはぐんぐん高度をあげて行きます。

床板の下は何もないのかと思うとお尻がむずむずしてしまいますが,眼下に広がる街並みや道路がジオラマのようになるくらいの高度になるとあまりに見事な眺望に,そんなことはすっかり意識の外へ。

最終フライトのパッセンジャーは僕一人。

貸し切りのセスナはまず真っ青な水をたたえた摩周湖上空へ。駐車場にとまっているバスや乗用車が豆粒のように見える第一展望台,さらに対岸の第3展望台から火口の中がスリバチ状になっている手に取るようにわかる摩周岳へ。

摩周湖を堪能した後は,硫黄山上空。対地速度およそ時速200キロで川湯温泉街をバックに屈斜路湖へと機首を向けつつ「あれが美幌峠,こっちが津別峠。そこの湖畔が砂湯温泉。そこの半島が和琴半島。あの遠くで煙をあげているのが雌阿寒岳ですね〜。」と,観光タクシーのような機長さんの解説はよどみなく続きます。

弟子屈上空,そして900草原展望台上空を経て,滑走路にアプローチ。

上空ではほとんど揺れないのに,地上近くなるとフワッと高度が下がったりするのが緊張を誘いますが,無事着陸。

振り返ってみるとあっという間だったけれど,このフライトにはすっかり感動してしまいました。

何しろ道路を走っているかぎりでは”線”でしか見られない風景を”面”でみることができるのですから。

遊覧飛行の問いあわせ先:北海道航空(株)011-781-1247

★弟子屈飛行場の所在地は東経144.26.17.8,北緯43.28.35.7になります。

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セスナ一緒に記念撮影