●オイルフィルターレンチ

エンジンの潤滑だけでなくエンジン本体の冷却，エンジン内部の洗浄などさまざまな機能をもつエンジンオイルはまさにオートバイの血液。

血液の中の不純物が腎臓で取り除かれるのと同様，オイルフィルターがエンジンオイルを常にろ過する仕組みになっています。

さて，このオイルフィルター。ろ紙部分だけ交換するタイプと，ろ紙の入ったケースごと交換するタイプがあります。

ろ紙部分だけ交換する場合には，ボルトを数本外しエンジンの一部を開けることで簡単に交換できるのですが，ケースに入ったカートリッジタイプは，ケースをそのままエンジンにねじ込むようになっていることが多いためオイルフィルターレンチという専用工具を使うことになります。

今回紹介したものは，BMW K100RS用でドイツのハゼット社製。これをカートリッジの頭にカポッとはめ込み，メガネレンチなりラチェットハンドルなどで緩めてやると簡単に外せるわけです。

ところが，カートリッジのサイズが何種類もあるのが困りもの。

もちろん複数のサイズに対応できるフィルターレンチも存在するのですが，作業スペースが限られるオートバイの場合，結局，専用サイズのもの以外ではつかえないという場合が多いのでご用心。

以前乗っていたSUZUKI GSX-R750，KTM Duke620,そして今乗っているBMW K100RS，いずれもカートリッジ式オイルフィルター使用モデルですが，いずれもサイズはまちまちなので同じような工具がゴロゴロしています。

二面幅64ミリのDuke用に買ったオイルフィルターレンチが，カミサンの乗っているHONDA todayに使えるというのは思わぬ発見でしたが，まあ，こういう理由で手持ちの工具が増えていくという事情もあるわけですね...。