STARTPAGE(133ch)Backnumber 19980302 by J.Taniguchi(jtn@tama.or.jp)

高性能点火プラグ(1)

●スプリットファイヤー

ガソリンと空気が混じった混合気をシリンダーの中でギュッと圧縮したところで,点火プラグに火花を飛ばしてやると,混合気に点火され爆発。その勢いがピストンを押し下げるというのがエンジンの力のモトって話は以前したとおりです。

強力な火花でいかに混合気に点火するかというのはエンジンの性能に直結するテーマということもあり点火プラグまわりにはさまざまなアイデアのつまったパーツが売られています。 たとえば,今日のスプリットファイヤー。

アメリカからやってきてこいつは,マイナス側電極の先をふたまたにすることで,混合気に点火した炎がマイナス電極にじゃまされることなく上方向にも広がっていくよう工夫されています。このため,燃焼室の中で混合気がより早く燃え切ることができるようになっているようです。

ふたまたになっていると,火花が二本飛びそうな気もしますが,個人的には1番目の理由の方が効いているような気がします。機会があれば高速度カメラで火炎の広がりを撮影した映像などを見てみたいものですが。

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画像の説明:一口に点火プラグといっても
いろいろな工夫があるものです。

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