ISIZE USER COLUM(133ch)Backnumber 199901203 by J.Taniguchi(jtn@tama.or.jp)

パリダカ号の故障原因

分解ネタ週間の最終日の本日は,今年の4月にコンロッドメタルが逝ってしまっていることが判明し,ようやく10月はじめに退院してきたパリダカ号の故障原因レポート。

結論から言いますと,パリダカ号に増量オイルパンを装着したときにオイルパンからオイルを吸い上げるストレーナー部分に施した小細工が原因でした。部品の名称がわからないのですが,オイルストレーナーのネットの次に1枚入っているはずの鉄板が抜いてあったことから,高回転まで引っぱりつつスルドイ加速をしたときなど,オイルにエアを噛んでしまい,潤滑不良を招いたらしいのです。

たぶん,オイルパン容量を増やしたのだから,ストレーナー部の余計なパーツは取り去ってオイルをたくさん吸い込めるようにしたつもりだったんでしょう。しかし,結果的には無意味どころが有害だったことが見事に証明されてしまったという皮肉な結末...。一応,増量オイルパンの深さにあわせてストレーナー部分を下げるためのアタッチメントは装着されていたのですが...。

しかし,改めてパリダカ号の整備記録を見て思うのは,エンジンの慣らしばかりやってきたなぁ...ってこと。

ウチに来る直前に,クラウザーの4バルブヘッドからノーマルの2バルブに戻していたため,しばらくは慣らし。4,000km弱走って34,557kmの時にヘッドからオイルが下がって左右ヘッドをO/H。慣らしを含めて5,000kmほど走って39,029kmにてピストン交換。

またまた慣らしつつ2,000キロくらい走って,いよいよグワァと開けてみたらオイル警告灯が時々点滅。何故なのかわからないまま41,526kmでオイルプレッシャースイッチ交換...。にもかかわらず,結局オイル警告灯は相変わらず時々点滅し,いよいよ困って43,739kmでオイルパンとストレーナー一式を交換

これ以降はオイル警告灯が点滅することは無くなったためブイブイ走っていたんだけど,1998年5月に四国ツーリングに行ったときには,既にエンジンからのノッキングのような音がしていたのははっきりと覚えているので,このときにはすでにコンロッドメタルに何らかのダメージは出ていたんでしょうね。

ま,現在は慣らし中とはいえ絶好調。クランクのバランス取りまで出来たんだから結果よければ全てよし!。今さら過去を振り返ったところで...ってことで,これまでにかかった修理代もあえて合計しておりませんです。...本当は恐くてできないんですけどね...(^^;。

▲▲目次へ▲ひとつ前| 一年前 | 二年前次に進む▼


画像の説明:ストレーナー部分の分解写真。たかが鉄板,されど鉄板...。

Return to J.Taniguchi's HOMEPAGE!