オートバイは楽しい!

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2006年09月29日

古Vespa解体終了!


解体中だった古Vespaクン。エアのインパクトレンチをパリダカ号の現オーナーさんから借りたりしながらクランクケースまで分割し,見事にバラバラになりました。

しかし,専用工具が全くなかったこともあり,かなり無理矢理なパワープレーの連続...(笑)

クランクケースに圧入されたベアリングたちも,ケースをじっくりとあたためればもう少し楽に外せたんだろうけどそのままハンマーで叩き出してしまったり。

改めてバラバラにしてみると,エンジン,クラッチ,トランスミッションが見事にスイングアームの上に集約されている工業デザインに改めて感服。今や懐かしい存在となってしまった2ストエンジンの給排気の仕組みや,コンパクトにまとめられた3速マニュアルトランスミッションに込められたアイデアにも再度感激。

鉄板のボディーも含めて,このくらいまでしゃぶり尽くせばしっかり成仏してくれるんじゃないかな~(笑)

ちなみにこのV50s,タイヤも9インチだったりして,最終型の4速10インチのモデルとは全然異なっていることに今頃気づきました。いったい何年式だったのかな...

10/11追記:画像を差し替えました

投稿者 Taniguchi : 23:43 | コメント (0)

2006年09月24日

古Vespa解体中


友達のところからやってきた古いV50sを解体中。

もらった時点でヘッドライトや左右レバー,手元スイッチ,キャブレターはすでになく,長い間雨晒しになっていたのか床下もガビガビに錆びている。

復活の可能性は限りなく0に近いこともあり,こいつを「教材」にベスパの仕組みを勉強することに。

ライダーを泥はねから守ってくれる「車体」はプレスした鉄板の組み合わせでフレームを兼ねる。エンジン,クラッチ,トランスミッションはコンパクトにまとめあげられ,スイングアームまで兼任している。

各所に刻印されたピアッジョのマークが,戦後,イタリアをはじめとして世界のあちこちで個人のモビリティを高めてきたんだぜ!という自信と誇りを感じさせてくれるのだ。

詳しくは来月のサインハウスコラムにて。

投稿者 Taniguchi : 14:48 | コメント (0)

2006年09月17日

R340赤羽根峠(8/18)


遠野からR340を南東に下ると赤羽根峠がある。

今年の東北ツアーのテーマにしようと思っていた義経が乗っていた馬が,この峠を下ったところで力つきてしまったという。

いまでもふもとにはその馬を祀った駒形神社が残っているらしい。

ただ,オートバイでこういうのを訪ねて回るのは,ちょっと小回りがきかなすぎ。かといって徒歩旅では大変すぎるから自転車あたりがちょうどいいのかな。

現在のR340赤羽根峠は,トンネルが掘られ道路自体もそれに合わせて走りやすく改良されている。逆に,通るクルマもほとんど無い旧道は,舗装はされているものの一部路肩が崩れかけたり,鬱蒼とした木々が覆い被さるよう茂っていたりでスリル満点。

このあと大船渡からR45で海岸線を南下するが,登米市に入るまでずっと濃霧&雨。止まると緊張感が切れてしまいそうで仙台までずっと走り続けてしまった。給油を済ませ仙台南ICから一気にワープ。

約1800kmにわたる今年の東北ツアーも無事終わりました。

(2006夏の東北ツアー報告はこれにて終了)

投稿者 Taniguchi : 09:27 | コメント (2)

2006年09月16日

南花巻大沢温泉(8/18)


花巻温泉が遊園地や,温泉地を結ぶ電車を走らせていた一大「温泉リゾート」だったということを初めて知った。特に豊沢川の水力発電に支えられた電車は,日本初だったことも。

電車は残念ながらとっくに廃止されてしまっているけれど,その路線の途中にある大沢温泉。近代的な山水閣と茅葺きの菊水館と自炊部のコントラストはなかなかのインパクト。

次回は是非菊水館にのんびり泊まってみたいものだ。

投稿者 Taniguchi : 19:22 | コメント (5)

2006年09月15日

とおの昔話村(8/17)


とおの昔話村には,柳田國男やネフスキーなどが宿泊し、民俗学調査の拠点ともなった旧高善旅館が移築保存されている。

古いながら二階の座敷には凛とした雰囲気が感じられる。

山の神,水の神,賽の神,厠神,産神,座敷神など身近なところに神をおいて暮らしていたニッポン人。昔話にはそんなくらしぶりが色濃く描かれている。

人の力でなんでもできるなんて思うようになったのはいつからだろう。

そうそう。柳田国男は昔話に出てくる山男のなかに,農耕民族に追われた古日本人をみていたらしい。これもなかなか興味深い話だった。

投稿者 Taniguchi : 08:45 | コメント (0)

2006年09月14日

このイモムシは何者?(8/17)


伝承園にいたこの緑色の幼虫。

何だろうと思ったら天蚕といってヤママユガの幼虫なんだそうな

繭も緑がかっていてとても美しい。しかも普通の繭に比べてふた回り以上も大きいのだ。

大陸からやってきた蚕は実際に飼ったこともあるのに,ニッポン原産のこいつを知らなかったのは我ながらちょっと情けなかったぞ...(^^;

投稿者 Taniguchi : 15:24 | コメント (0)

2006年09月13日

道の駅遠野風の丘の一枚羽根風車(8/17)


道の駅遠野風の丘の片隅に二基の風車が立っている。

地上12mのところでクルリクルリとまわるこの風車の羽根の長さは3.25m。北欧出身のモノが多い中,こいつはイタリア製で定格出力5.2kw。

はじめて見た一枚羽根風車だったので,回っていなかったら風車とわからなかったかも。

まるで人が腕をくるくる振り回しているような感じで発電し,雪の季節はロードヒーティングに,雪のない季節は道の駅の施設の電力を補ってくれている。

投稿者 Taniguchi : 18:13 | コメント (0)

2006年09月12日

火の神様(8/17)


馬釜や囲炉裏からの煙は,そのまま馬屋部分の破風に設けられた空気抜きから外に出ていくが,屋根裏は真っ黒に煤けている...というよりも黒光りしているといったほうがいいくらい。

もちろん柱も真っ黒で,そこからは火の神様が日々の暮らしを見守っていてくれるのだ。

ちょっと日本人離れしたこの神様,『遠野物語』にもよく登場する山男に通じるものがあるような...

投稿者 Taniguchi : 17:03 | コメント (0)

2006年09月11日

囲炉裏(8/17)


曲がり家に入ると,まず土間に馬釜がある。

こんもりと土を盛ったようなかまどに1mほどの煙突がついていて,たいていは大鍋にお湯が沸いている。おもしろいのが馬家部分の暖房を兼ねているのか,煙突の先が家の外に出ていないのだ。

そして居住部分には囲炉裏。自在鈎には鉄瓶がかかり,これに串をうった岩魚なんかがあると最高だな。

先月末,5日ほど連続して囲炉裏のある家で過ごす機会があったんだけど,寝るとき以外はほとんど囲炉裏端に居た気がする。たき火好きにとっては天国のような経験!ダッジオーブンもいい感じに煤けたし,一年分のたき火をしてきた!って感じ(^^)

それにしても,昔の家は,外と内の境界が実にあいまいなんだなぁ。。。

投稿者 Taniguchi : 20:59 | コメント (0)

2006年09月10日

不思議な形の屋根(8/16)


遠野盆地に降りてきて目に付くのが,左側の建物の五角形の屋根。

新旧取り混ぜて,いろいろな規模のものがあるんだけど,基本的にこの形に準じている。

倉庫なのかなと思って気をつけてみていると,二階部分には干し草が貯蔵されているところが多いようだ。

両脇の軒下には,同じ長さに切りそろえられた木の棒が保存されている。この木の棒も何に使われるのかなぁ。

何か放牧と関係がありそうなんだけど...

投稿者 Taniguchi : 22:09 | コメント (2)

2006年09月09日

山口の水車(8/16)


かつてあちこちで活躍していた水車。

立川あたりの玉川上水でも,立派な水車が仕事していたと聞いたことがあるが,今では全国的に修理できる人は減る一方らしい。

しかし,この山口の水車はていねいに手を入れられとても大切にされているように見えた。

優雅にまわる風力発電の風車に通じる何かが水車にもあるように思える。

投稿者 Taniguchi : 21:50 | コメント (0)

カッパ狛犬(8/16)


カッパ淵の隣の常堅寺境内にカッパ狛犬がいると聞いて見に行ってみた。

ちょうどお盆の送り火なのか,境内のあちこちにロウソクが灯されて幻想的。

でもちょっと不気味でもある...

投稿者 Taniguchi : 11:47 | コメント (0)

2006年09月08日

カッパ淵のカッパ(8/16)


かの有名なカッパ淵に来てみたらカッパがいた!

といっても,何やら陶器のオブジェって感じ。生のキュウリが備えてあるのが微笑ましい。

カッパ伝説ってここに限らず全国にあると思うんだけど,やっぱここが有名なのは柳田国男が『遠野物語』をまとめてくれたおかげなのかな。

それにしてもカッパの正体って一体何者??

投稿者 Taniguchi : 11:40 | コメント (0)

2006年09月07日

千葉家曲がり家(8/16)


以前,ニッポンの民家の本を読んだからか,この地方には独特の曲がり家という建て方があるということは知っていた。しかし,実際に来てみるとそのスケールに圧倒された。

道路からちょっと登った小高いところに石垣を築いて建っているこの千葉家曲がり家は,まるで城のよう。

さらにスゴイのは,母屋部分が今も生活の場として使われているということ。

馬と一つ屋根の下に暮らすことはないものの,茅葺きと非アルミサッシとたぶん囲炉裏な生活とはいったいどんなものなのだろう...。

もしかすると現代の都市生活は,利便性や快適性と引き換えに,何か大切なものを失い続けているのかもしれないなぁ。

投稿者 Taniguchi : 13:57 | コメント (0)

2006年09月06日

くずまき高原で道に迷う(8/16)


風車につられてフラフラ走っているうちに,設定しておいたルートから大きく外れてしまう。

雲に届きそうな高原の中,細かい雨もかなり降っていて引き返すのも億劫だ...とテキトウに走っていたら,R340滝沢あたりに降りてきた模様。

国境峠を越えてそのまま岩泉方面に進み穴沢というところから八戸川内大規模林道へ。

あまり大きな声では言えないが...(^^;大規模林道というのはオートバイの操縦を楽しむのに最適だったりする。林道とはいっても白い点線のセンターラインが引かれた立派な舗装路。しかもほとんどの場合対向車がほとんど来ないほどの交通量なのだ。

今回は,雲が低く路面もウェットだったのでちょっと控えめにしておいたけど,江繋から薬師川沿いに県道25を遡り,再び大規模林道を爆走し荒川高原を経て遠野入り。

路面はびしょ濡れながら,にわか雨が通り過ぎた直後らしく再び真夏の日射しが照りつけてきた。あ,暑い...

投稿者 Taniguchi : 10:48 | コメント (0)

2006年09月05日

グリーンパワーくずまき風力発電所(8/16)


今日は遠野まで行く。

上外川から三巣子岳のふもとを巻いてR455早坂峠,そのまま南下して石峠を越え釜津田から八戸川内大規模林道に出るべくGPS12XLにルート案内させるつもりだったんだけど,山の向こうに巨大風力発電の風車が見えてくると,つい,風車の魅力に吸い寄せられてしまった。

さっきからGPS12XLの案内画面は「そっちじゃないよ!」と言ってるんだけどお構いなし。結局,ゆるりゆるりと回るグリーンパワーくずまき風力発電所の直径60mの風車の根元まで行ってしまった。

それにしてもこの優雅さは何だろう。

かざぐるまというと,結構な速さでクルクルまわるという思いこみがあるからか。ゆったりと回る風車を見上げながらしばし休憩。低い雲がどんどんながれていき,時おりサァっと強めの霧雨が降ってくる。

オートバイの背景に風車が入るところまで移動して記念撮影。しかし,写真では巨大さと優雅さは全然伝わらない。オートバイのシートの上あたりに白い点のように見えるのが乗用車(ステップワゴン)なんだけど...(^^;

投稿者 Taniguchi : 10:28 | コメント (2)

2006年09月04日

森と風の風車(8/16)


森と風のがっこうの向かいの青い車掌車の隣には直径1mほどの風車が一基。

子どもたちとともに自然エネルギーを実際につかまえようと試みているのは頼もしいこと。尾翼にMWG-50とあるこのモデル,帰ってから調べてみたら12Vで130Wの出力が得られるらしい。

ここ葛巻町も新エネルギー宣言の町ということで,巨大な風力発電機が15基設置されているほか,バイオガスの利用や太陽光発電も行われている

電気は暮らしになくてはならないものになっているけれど,本質的に廃棄物処理が確立していない原子力やCO2を排出する火力以外でどうやって必要な電気を作っていくかじっくり考えていかなきゃね...。

投稿者 Taniguchi : 06:03 | コメント (0)

2006年09月03日

Cafe森風(8/16)


森と風のがっこうのCafe森風。

こね上げた土でカラフルな瓶を壁に塗りこんだり,屋根上を緑化したり,雨水利用の桶があったりという不思議なこの建物は,もとはこの分校の職員の住宅だったとのこと。

開店時間よりもちょっと早くついてしまったにもかかわらず気持ちよく店内に案内してもらえ,ホットコーヒーを飲んでホッと一息。

盛岡から今日のイベントに参加しているという子どものお父さんと雑談したりしていると,アッという間に時間が過ぎてしまうのであった。

ちなみに,帰ってから知ったのだが,ここの改装をしたのは,くにたちにある光風林という建築家集団。ときたまご馳走を仕入れに行く反農薬八百屋「あひるの家」の改装もここの仕事。そして,事務所は自主学校 遊の向かいにあるのだった...。

投稿者 Taniguchi : 11:13 | コメント (0)

2006年09月02日

森と風のがっこう(8/16)


道の駅くずまきあたりからR281を東に進む。信号もなく交通量も少ないから平均時速で60km/hに乗るくらいの速度で車が流れている。

いちおう念のためペースの速い乗用車に「露払い」をしてもらいつつ(^^;走る,走る!

小屋瀬小学校の手前,郵便局のあたりから山形川に沿う形で山の方に入っていくと,どんどん人の気配が無くなっていく...。こんな山奥に分校って,誰が通っていたのかなぁ...。

昼間でも不気味なトンネルをぬけ,分岐を左に大きく回り込み,ちょっと走ると青く塗られた国鉄の車掌車が一台。え!と思うまもなく,向かいの上外川分校改め「森と風のがっこう」からは子どもたちの元気な笑い声が。

ちょうど今日は葛巻の子どもたちが月に一度集う「子どもオープンデー」の日ということらしい。

投稿者 Taniguchi : 14:46 | コメント (0)

2006年09月01日

葛巻町の「ふるさとの宝」を訪ねる(8/16)


以前NHK総合テレビでやっていた「発見ふるさとの宝」という番組で取り上げられていた葛巻町の「森と風のがっこう」。偶然テレビをつけたらやっていたんだけど,何だか気になるので今年の東北ツアーの途中で寄ってみようと思っていた。

七時雨山荘から県道30で東へ,R4を横切ってさらに進む。このまま進むと黒森山の手前で道が無くなるので,吉が沢小学校の手前で右折してR281へ。

実は今回持ってきた地図は,縮尺1:250,000の分県地図一枚。あとはカシミール3Dで表示させた国土地理院の1:25,000から拾ったウェイポイントを登録したGPS12XL。

ウェイポイントをつないでルートを作ってあるんだけど,どうなることやら...(^^;

投稿者 Taniguchi : 13:56 | コメント (0)